マエケン鬼迫0封!ベスト4進出

 「プレミア12・準々決勝、日本9-3プエルトリコ」(16日、桃園国際野球場)

 エースと代役4番が侍の力を見せつけた。B組1位の日本はA組4位のプエルトリコに9-3で勝ち、準決勝進出を決めた。先発の前田健太投手(27)=広島=が7回を無失点と好投。打線は負傷欠場の中村剛也内野手(32)=西武=に代わって今大会初めて4番を務めた筒香嘉智外野手(23)=DeNA=が初回に先制タイムリーを放った。日本は19日の準決勝で韓国と対戦する。

 波乱はない。強力打線を相手に、前田は力で真っ向勝負した。グラウンドを覆った白い霧を切り裂く、最速152キロの直球。思いは白球に込めた。再び日本で開催される準決勝、決勝に向けて、負けが許されない大一番。中4日で臨んだエースが、7回を無失点で勝利を呼んだ。

 「大会が始まる前に、監督から(準々決勝を)任せたと言われていたので。本当の勝負はここだ、と思っていた。しっかり合わせることができたと思う」

 最大のピンチは三回。連打で無死一、二塁とした。続く1番シルバの右飛で一、三塁。メンデスに対して、151キロの直球を見せ球に、最後は宝刀スライダーで、バットをへし折った。投ゴロ併殺で脱出。両拳を握って、激しく吠(ほ)えた。

 準々決勝登板は、約1カ月前に伝えられた。A組1位のカナダが、B組4位のメキシコに敗退。波乱含みの一発勝負だけに、小久保監督は最も信頼する投手に託した。指揮官が「さすが前田だ」と称賛すれば、エースは「久しぶりに、いい緊張を感じながら投げた」と胸をなで下ろした。

 「メンバーは違うし、また別のチーム。ただ前回負けて、もうそういう思いはしたくない、と。無失点はよかったと思います」

 プエルトリコは13年の第3回WBC準決勝で敗れた相手。雪辱を誓ったマウンドで、見事リベンジに成功した。大量援護にも守られながら全90球、無四球&7奪三振の熱投。現時点で決勝戦登板の可能性は低いが、2戦無敗で世界一へバトンをつないだ。主役はやはりエースだった。

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