日本ハム大谷、CS初球から全開宣言

 日本ハムの大谷翔平投手(21)が9日、札幌ドームで最終調整し、最初からアクセル全開で攻め込むことを宣言した。2年連続でCSファーストS第1戦の先発を任された右腕が昨年に続き、チームを白星に導く。対するロッテは第1戦の石川歩投手(27)に続き、第2戦に中4日で涌井秀章投手(29)を投入することが濃厚。連勝での下克上突破を狙う。

 決戦に向けて、最後の調整を終えた。2年連続でCSファーストSの先発を託された大谷。「最初から最後までしっかり攻め続けたい」。強気の投球でロッテ打線を封じる覚悟だ。

 CS男が腕をまくる。昨年のCSでは、ファーストS初戦で史上最年少白星を挙げるなど、2戦に先発して1勝0敗と負け知らず。「そんなに緊張するタイプではないので。プレッシャーを感じる必要はない」とサラリと言ってのけた。今年は最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手部門3冠を達成。昨年から大きく成長した右腕は、シーズン同様の投球を見せつけるつもりだ。

 1球目から全力投球で臨む。主将の宮西には「初回から飛ばします」と宣言。今季終盤、チームはロッテに4連敗を喫してシーズンを終えたが、「シーズンとCSは別。気にする必要はない」ときっぱり。今季、大谷自身はロッテに対して2勝1敗、防御率1・13と好相性。自らの右腕で負の流れを止める。

 練習中は中田と笑顔で会話を交わすなど終始リラックスムード。ブルペンでは30球の投げ込みを終え、調整も完了した。「自分のボールを投げることに集中したい」。自らの腕で白星発進に導き、最終目標の日本一へ弾みをつける。

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