ロッテ今江ぶっつけ昇格も復帰戦飾れず

 「ロッテ1-6オリックス」(10日、QVCマリンフィールド)

 左手首骨折で戦線離脱していたロッテ・今江敏晃内野手(32)が1軍復帰し、6番・三塁でスタメン出場した。4打数1安打をマークし、守備でも安定した姿を見せつけたが、チームは敗れ、復帰戦を飾ることはできなかった。

 7月14日のオリックス戦(京セラ)で左手首を骨折。5日の2軍戦・フューチャーズ戦で実戦復帰したが、その後は雨天中止が続き、故障後の実戦出場は結局1試合。“ぶっつけ昇格”となったが、二回に1死一塁から左前打を放ち、「思ったよりも感じ良く打てました」と、故障明けとは思えない試合勘の高さを見せつけた。

 過去には05年、10年に日本一に貢献した今江。シーズン終盤のし烈な戦いへの臨み方は、身に染みついている。「しんどい時期だけど、こういうときこそ思い切っていくことが大事」。八回無死一、三塁では、三遊間に抜けそうな当たりをダイビングキャッチし、体勢を崩しながら本塁へ送球しタッチアウト。気迫の好プレーも演じた。

 だが、そんな今江の攻守に沸いたのもつかの間、名手クルーズの失策などもあり、この回に大量失点。伊東監督も「今江は久しぶりだったが、守備でも貢献していて、明るい材料。でも、勝って祝いたかった」と唇をかんだ。

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