仙台育英・平沢2戦連発!東北勢初Vへ

 「全国高校野球・準決勝、仙台育英7-0早実」(19日、甲子園)

 仙台育英(宮城)は平沢大河内野手(3年)の今大会3本目の本塁打となる3ランなどで早実(西東京)を圧倒。投げては佐藤世那投手(3年)が完封し、26年ぶりの決勝進出を果たした。仙台育英は東北勢として春夏通じて初優勝を目指し、45年ぶり2度目の全国制覇を狙う東海大相模(神奈川)と対戦する。

 落ち着き、集中、しなやかさ…。誰もがそうありたいプレーヤー像を備え、阪神がドラフト上位候補に挙げる平沢が、その資質を存分に発揮。攻守で打倒・早実の原動力となった。

 四回。4点目を奪い、なお2死一、二塁。清宮人気もあり、早実への声援が大勢を占める中「全然気になりませんでした」と打席に集中した。

 次打者・郡司から「どこ狙う?」と聞かれ、打席から直線距離で160メートル先、バックスクリーン右後方に掲げられている「献血の看板」と答えた。“ホームラン予告”の軽口をたたいたが、本音は「つなぐ。ヒットでいい」だった。

 気楽さと集中力、狙い通りの甘いスライダーの条件が重なった。打球は予告とは少し違ったが、右中間スタンドへのライナーの3ランで試合を決めた。

 2戦連発。大会3本目の打棒は脅威だが、その直前にも魅せた。3点を先制した後の三回裏、2死満塁で4番加藤というピンチで、二塁走者の「警戒心がない」という気配を察知。バッテリーへけん制のサインを出すと、狙い通り憤死を誘いピンチを脱した。

 自身「2度目」という公式戦2試合連発と、さえる守備。ノッてきた平沢が「(思いを)背負ってますからね」と、東北勢初Vに照準を定めた。

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