巨人・内海やっと1勝「泣いちゃいそう」

 「巨人8-7DeNA」(12日、東京ド)

 申し訳なさそうに、口を開いた。巨人・内海が六回途中4失点で今季初勝利。お立ち台に堂上、長野に続いて呼ばれ「うれしいんですけど、こんな投球でここに上がっていいのか…すごい疑問に思います。これ以上しゃべると泣いちゃいそうなんで終わります」。ファンの温かい歓声に包まれながら、その表情は厳しかった。

 三回まで無失点投球だったが、四、五回と失点すると、六回には守備の乱れもあって2死二、三塁のピンチを背負い、嶺井に右前2点適時打を食らって降板。「本当にしょうもない投球をしてしまった。打線の援護もあり、今季登板3試合目で初白星が舞い込んだ。

 オープン戦中に左前腕部の炎症で離脱。6月5日のソフトバンク戦で復帰したが、両足がつるアクシデントに見舞われ再離脱。前回登板の7月29日・DeNA戦でも足がつって翌日に出場選手登録を外れた。「原因は分からない。水分補給やあらゆることを試しながらやってる」と、不安が完全に消えたわけではないが、この日は「足つり恐怖症」に悩まされることはなかった。

 昨年9月26日以来の白星。「遅すぎます」と左腕。「残り本当に少ないけど、優勝争いの中で合流できた。1勝でも勝ちをつけられるように頑張りたい」。次は納得のいく投球で、白星をもぎ取ってみせる。

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