「ON」アベック打点でハムが天敵攻略
「ロッテ3-6日本ハム」(7日、QVC)
“競演”で天敵を攻略した。日本ハム・大谷が先制の適時二塁打を放てば、中田は今季23号ソロで粉砕。今季5度目の“ONアベック打点”。その内訳は4勝1敗だから、心強いわけだ。
二回。2人合わせてわずか4球。昨季9月から4連敗中だった苦手の石川から、続けざまに左翼線を破り、瞬く間に先取した。初球を流し打ち、二走・中田を生還させた大谷は「振り遅れただけです」とはにかみながらも、「甘いところに入ってきたので、振り切ることができました」と会心の笑み。5日に誕生日を迎えた背番号11にとって、21歳初適時打となった。
そして、この男のアーチが、三回にしてトドメを予感させた。粘って10球目。中田が高めに浮いた直球を仕留めると、左中間スタンドに放り込んだ。「追い込まれてから、すべて打ちに行くという気持ちだった。感触は完璧でした」。今季初の4安打。主砲のバットから快音は鳴りやまなかった。
打つべき男たちがけん引し、栗山監督も「石川で点が取れないと思ってたから、真ん中(中軸)の強いバッターが行くしかなかった。2人で何球かで点を取れたのは大きかった」とたたえた。
前半戦も残り6試合。首位ソフトバンク猛追へ、平成のONが中心にいるのは、言うまでもない。