ハム大谷マルチ打 首位へ0差

 「交流戦、日本ハム3-0巨人」(10日、札幌ド)

 “二刀流”日本ハム・大谷のバットが難敵攻略の道を切り開いた。二回1死無走者から、巨人・菅野の内角直球を、中堅左へと運ぶ一打。さらに一塁ベースを回ったところで再加速し、判断よく二塁を陥れる好走塁を見せた。

 「左中間への当たりはよかったと思います。(二塁へは)送球間でいけると思った」と大谷は淡々と話す。だが4月15日のロッテ戦以来となる札幌ドームでの安打が空気を変え、近藤の右翼席への2ランを呼び込み、試合の主導権を握った。

 四回の打席では冷静に四球を選ぶと、六回の3打席目は右前打を放った。5月19日の楽天戦以来となるマルチ安打。登板時に右足をつって以降、この試合まで打率・193と低迷していた打撃が復調の兆しを見せてきた。

 「四球も取れていたし、全体的に(ボールを)見られているのでいい傾向だと思う」と自信を示したが、状態は「まだ100%じゃない」とも。首位ソフトバンクにゲーム差なしと迫ったチームに、大谷の打棒復活がさらなる勢いを与える。

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