中日バルデス や~っと勝った来日初星
「中日3-2広島」(19日、浜松)
“10度目の正直”だった。9度の先発で防御率2点台と奮闘しながら勝利に縁のなかった中日・バルデスが、7回2失点で来日初勝利。「苦しかったが、諦めずに練習と準備を続けたのでうれしい」と笑みがはじけた。
初の地方球場。序盤はいびつなマウンドに戸惑い「投げたいところに投げられなかった」。投手の前田に適時打を許すなど二回までに2失点。だが、三回以降は要所で右打者の膝元を鋭く突いてリズムをつくり「だんだん慣れて、制球良く投げられた」と胸を張った。
これまでは全て6回以上を投げ、ときには中4日での登板もこなしてきた貢献度は勝ち星だけでははかれない。「勝てなくても応援してくれてありがとう」。初のヒーローインタビューにけなげに答える姿には、惜しみない拍手が送られた。