G杉内5月男復活!V打&力投4勝目

 「巨人3-2ヤクルト」(16日、東京ド)

 粘りが実を結んだ。巨人・杉内が6回2失点の力投で4勝目。自ら決勝打も放ち、投打で勝利に貢献した。かつては“ミスターメイ”と呼ばれた男が本領を発揮し、5月初勝利。ベテランは「みんなに助けられた。次につながります」と、堅守で支えた野手陣に感謝した。

 精神力の強さが際立った。1点リードの六回、2死満塁。雄平に対し、フルカウントからの6球目。「押し出しでも同点だと開き直り、腕を振ることだけを考えた」。こん身のスライダーを投げ込み、右飛に仕留めた。

 四回の攻撃では石川のスライダーに食らいつき、決勝の中前適時打も放った。1学年上の石川とは、シドニー五輪の野球日本代表のチームメート。現地の宿舎では同部屋となった間柄だ。「石川さんとは20歳の時から切磋琢磨(せっさたくま)してやってきたので」。刺激を受けてきた相手に投げ勝ち、表情に充実感がにじんだ。

 チームは5月に挙げた7勝のうち、6勝が1点差ゲーム。投手陣の奮闘で、僅差をものにするゲームが目立つ。原監督は「今のところは守りに比重をかけているが、そのうち違った形で好転していきますよ」とニヤリ。着実に白星を積み上げ、首位のDeNAを追走していく。

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