G捕手・阿部緊急復帰も止まらず4連敗

 「巨人2-4阪神」(3日、東京ド)

 焦りの色を隠せなかった。今季から一塁手に転向した巨人・阿部が、早くも捕手に復帰。だが、事態は好転せずに4連敗。最下位脱出はならなかった。原監督は「緊急事態ということで、慎之助(阿部)と話をしてこういう形になった」と、方針転換の経緯を説明した。

 阿部のコンバートは、スローガン「新成」を掲げた巨人の象徴だったはず。指揮官も「99%、戻すことはない」と強調していた。だが、2日の中日戦で相川が右大腿二頭筋を肉離れ。長期離脱が避けられない状況になり、1%が現実となった。

 背景にはさまざまな事情もあった。2年目の小林がマスクをかぶった試合で打ち込まれる場面が目立ち、阿部も一塁の守備でミスを連発。黒星も重なり、決断せざるを得なかった状況だ。指揮官は「捕手・阿部」について、相川が復帰するまでの措置としながら「チームとして必要と感じたなら、キャッチャーでもフォア・ザ・チームの中でプレーする」と含みは持たせた。

 球団として阪神戦の通算1000勝もお預け。阿部は「緊急事態の時は(捕手を)やると言っていたので。いけます、と言った。連敗を止めようと思ったけど…」と落胆。ベンチ裏には、重苦しい空気だけが充満した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス