大瀬良 侍J“開幕”3回1失点も収穫

 「侍ジャパン強化試合、日本4-3欧州」(10日、東京ド)

 先発した大瀬良大地投手(23)=広島=は3回3安打1失点だった。九州共立大4年だった2013年以来となる日本代表の試合は、失点はしたが収穫もあった。国際舞台での経験も生かし、今度は広島を24年ぶりの頂点に導く。

 日の丸はやはり特別だった。九州共立大4年だった一昨年以来の日本代表戦。大瀬良が、今年の侍ジャパン初戦に先発し、勝利に貢献した。

 「点は取られたけど、球は良かった。大学の時とは違い、堂々とマウンドに立てた。日の丸の誇りと責任を持って投げた」

 初回は1安打されたが無失点。二回は先頭から連続長短打を浴びて無死一、三塁のピンチを背負い、三ゴロ併殺打の間に1点を失った。だが三回はわずか7球で3人斬りだ。

 3回35球を投げ3安打1失点。キャンプ中に黒田から伝授されたツーシームを試す機会はなかったが、「(相手打者は)ベースから離れて立っていたけど、外角球に手が届いた。勉強になった」。国際舞台ならではの経験を手にした。

 昨季は新人王を獲得した。2年目の飛躍を誓い、オフにチームの先輩・前田の合同自主トレに参加した。「(前田は)練習に早く来てストレッチしていた。すごいなと思った」。エースに触発され、取り組み方を変えた。

 キャンプでは練習開始2時間前に球場入り。ストレッチが日課になった。オープン戦期間中も変わらない。昨季まで本拠地の試合は練習開始50分前に球場入りしていたが、1時間以上も早くした。「風呂で体を温め、コーヒーを飲んでカフェインを入れて体を起こす。ストレッチとかバイクもこいでいます。今はそれをしないと気持ち悪いんです」

 この日は、球場入り時間が決まっていたため、早起きして宿舎でストレッチなどをこなした。準備に怠りはなかった。

 12日からチームに合流し開幕へ向け再び走りだす。「この経験をシーズンでも生かしたい」。チームでは前田、黒田に続く3番手。その期待を裏切るわけにはいかない。

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