ハム有原初ブルペンで栗山監督が絶賛

 「日本ハム春季キャンプ」(8日、名護) 

 ドラフト1位・有原航平投手(22)=早大=が、沖縄・国頭2軍キャンプでプロ初のブルペン入りし、捕手を立たせて30球投げた。視察に訪れた栗山英樹監督(53)は「球の回転数がいい」とキレ抜群のボールを絶賛した。

 4球団競合右腕がついにベールを脱いだ。大学4年に痛めた右肘痛の影響で、1月の新人合同自主トレから控えていたブルペン投球を解禁。栗山監督が捕手の真後ろで見守る中、スピンの利いた直球を披露。指揮官は何度もうなずいた。

 「投げられる姿を見せられてよかった。まだ5割ぐらいだけど、もっといい状態に持っていきたいです」。有原は笑みを浮かべた。

 栗山監督は評論家として訪れた甲子園で、当時広陵3年の有原に目を奪われたという。「自分の感じたことが間違ってなかった。いい投手はベースを越えてから何センチかボールが伸びてくる。ポテンシャルの高さを感じた」と改めて評価した。

 右肘の状態がよければ第3クールにも捕手を座らせて投球する予定だ。第2クールでのブルペン入りに「早くもなく遅くもなく予想していたくらい。投げられてホッとしています」と振り返った有原。マイペース調整で1軍昇格への階段を上っていく。

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