平野3年9億!オリックス投手で最高額

 オリックスの平野佳寿投手(30)が9日、神戸市内で契約更改を行い、3年契約で総額9億円プラス出来高でサインした。年俸3億円は、投手では球団史上最高額。今季、パ・リーグ新記録の40セーブを記録し、最多セーブのタイトルを獲得した守護神は、来季の優勝奪還を誓った。

 今季、パ・リーグ新記録を打ち立てた平野佳に、大きなご褒美が待ち受けていた。「思った以上に上げていただき、(契約更改の)席では『大事な選手』と言っていただいた。このチームで優勝して、みんなに喜んでいただきたい」。3年契約で総額9億円プラス出来高で更改。年俸ベースでは1億1000万増という大幅アップにほくほく顔だ。

 年俸3億円は球団の投手では過去最高となった。国内FA権を行使した金子が残留となれば抜かれる可能性は高いが、その金子に向けて「優勝するには必要な存在なので、また一緒にプレーできれば」と残留へラブコール。さらに「胴上げ投手は金子でいいです」と“栄光の瞬間”も譲る構えだ。

 7月に国内FA権を取得したが「最初から他球団に移る考えはほとんどなかった」と残留に迷いはなかった。順調ならば来季取得可能な海外FA権については、「頭にはあったけど、特に考えてないです」と断言。愛着あるチームで、森脇監督を胴上げしたいという気持ちは強い。

 球団からは“生涯オリックス”を打診されるほど、信頼は絶大だ。「『最後はオリックスで面倒を見たい』とまで言っていただいた」と、幹部手形も提示されている。

 5年連続で60試合以上に登板している鉄腕は「60試合はクリアしたい。防御率は1点台で終われるようにしたい」と来季もフル回転を誓った。今オフ大型補強した戦力と、守護神の活躍がかみ合えば、今季逃した優勝を今度こそ手中にできるはずだ。

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