藤浪2回0封侍デビューも打球直撃

 「日米野球壮行試合、日本0-1ソフトバンク・日本ハム連合」(10日、ヤフオク)

 日本代表は10日、ヤフオクドームでソフトバンク・日本ハム連合チームと壮行試合を行い、打線が4安打と沈黙して零敗を喫した。先発の藤浪晋太郎投手(20)=阪神=は2回無失点と好投したが、2番手の岩田稔投手(31)=阪神=が四回に1点を失い、これが決勝点となった。

 最後にアクシデントに襲われた。二回2死、谷口の打球が藤浪の右手のひらを直撃した(結果は二ゴロ)。この回で降板が決まっていた藤浪は、試合中に球場を離れて福岡市内の病院で検査を受けた。

 投球内容は文句なしだった。初回、明石を151キロ直球で空振り三振に斬ると、続く中島をカットボールで遊ゴロ。西川に三遊間を破られたが、江川は直球でバットに空を斬らせた。二回も1三振を奪い、三者凡退。予定の2回を1安打無失点、3奪三振。「ボールの感覚を確かめたかったので、そのへんはしっかりできたので良かった」と侍デビューを振り返った。

 滑りやすいメジャー球と硬いマウンドに難なく対応してみせた。「(メジャー球)経験者のマエケンさんから、(ボールを)こねた方がいいと教えてもらいました」。最速は153キロ。フォークなど変化球も交え、手応えをつかんだ。小久保監督も「見事だ。しっかり強い球を投げていた」と絶賛した。

 前夜、親交の深い前田に誘われて、西、則本、大谷と共に、福岡市内のちゃんこ鍋店を訪れた。侍エースの粋な計らいで実現した、豪華メンバーでの決起集会。前田は「西とかと(食事に)行こうと言っていて。深い意味はないんですけどね」と経緯を説明。初めて日本代表入りした藤浪に「アイツなら大丈夫でしょう!」と太鼓判を押した。

 藤浪は、次回は16日の日米野球第4戦に先発予定。午後9時過ぎに病院からホテルに戻り「痛くもないし、たぶん大丈夫だと思います」と気丈に話した。小久保監督は「藤浪君が心配なんだけど、骨に異常がないと聞いて一安心。状況を見て次の登板にいけるか決めます」と説明した。

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