大阪桐蔭・西谷監督、春夏通算V4!

 「全国高校野球・決勝、大阪桐蔭4-3三重」(25日、甲子園)

 大阪桐蔭・西谷浩一監督(44)は、三塁側アルプスの祝福に何度も手を上げて応えた。そして、傍らで泣きじゃくるキャプテン・中村の背中をなでて、頑張りをねぎらった。

 新チーム結成時は「根性がなかった。みんないい子で仲がいい。でも、戦う集団になってなかった」。そこから「怒ってばかり」と謙遜しながらも、日本一にまで育て上げた。

 この日は59年ぶりの三重勢の決勝戦とあって「関西なのにアウェー。あの応援は脅威でした」という雰囲気の中、選手の落ち着きと、地力を引き出した。監督として歴代3位の春夏通算優勝4度、10位の同33勝。それよりも「子供たちがあれだけ泣いて校歌を歌ったのは初めて」と、スター不在だからこその喜びをかみしめていた。

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