「全国高校野球」（９日開幕、甲子園）

　聖地でリベンジだ！広陵・中井哲之監督（５２）が５日、組み合わせ抽選会（６日・大阪市）を前に、初戦で佐賀北との対戦を熱望した。０７年の決勝戦。逆転満塁本塁打を浴び、夏の初優勝を逃した。７年ぶりの再戦で、今度は勝利をつかむ。

　４年ぶりに立つ夏の甲子園。指揮官は「佐賀北とやりたい」と力を込めた。野村（現広島）‐小林（現巨人）のバッテリーを中心に決勝戦に進出。４‐０の八回に満塁本塁打などで逆転を許した。試合後はストライクとボールの判定をめぐり球審批判。高野連から厳重注意処分を受けた。「あのときは失礼な失言があった」。忘れられない一戦だ。

　この日は甲子園練習に参加。全員で校歌を歌うとノックや走塁練習で汗を流した。「やりたいことはできた」。準備は万全だ。

　春は３度の全国制覇を誇るが、夏の優勝はない。「（初戦に勝って）校歌を歌いたい。まずそこがスタート」。過去の苦い記憶を振り払い、悲願の初優勝を目指す。