「交流戦、楽天３-０広島」（３１日、コボスタ）

　低く鋭い弾道で、左翼席に突き刺さった。楽天・主砲のジョーンズが九回１死一、二塁からサヨナラ３ラン。今季２度目のサヨナラ勝ち。お立ち台で「ファンの方々が多くの声援を送ってくれた。ありがとうございます」と、背番号「７７」のボードを掲げるファンに感謝した。

　九回１死二塁、岡島が敬遠で歩かされた。「あそこは広島の狙いとしてはゴロを打たせようと考えたのかもしれないが、それは賭けであって、その賭けは正解じゃないということを見せられた」。意地がにじんだコメント。はじき返した瞬間にわかる、本塁打だった。

　腰椎椎間板ヘルニアと胸椎黄色じん帯骨化症を併発させた星野監督が休養し、迎える初めてのホームゲーム。来場者全員に指揮官の背番号「７７」のボードが配られ、試合前に全員が掲げるセレモニーが行われた。

　ジョーンズも思いは強い。「星野監督が中心的存在。監督がいないことはさみしいし、１日も早く戻ってきてもらいたい気持ちが強い。でも僕らは勝つために野球をする」と、勝利への意欲を示した。佐藤監督代行も「４番が打ってくれると勝てる」と笑顔。２度のサヨナラは、どちらもジョーンズの一発。やはり、存在感が違う。