原監督父・貢氏が心筋梗塞…状況厳しく

 巨人の原辰徳監督(55)が5日、中日戦(ナゴヤドーム)を前に急きょチームを離れた。父で東海大や東海大相模で監督を務めた原貢氏(79)が、4日夕方に心筋梗塞で神奈川県内の病院に入院したため。川相昌弘ヘッドコーチ(49)が代わって指揮を執る異例の事態となったが、貢氏の孫、菅野智之投手(24)が開幕から自身6連勝を飾った。

 緊急事態だった。原監督は、この日の午前中に急きょチームを離れた。

 4日の夕方に原監督の父・貢氏が心筋梗塞で神奈川県内の病院に入院。5日になっても容体は変わらず、球団の判断でこの日、遠征先の名古屋から帰京。病院に向かった。関係者によると、原監督は昼過ぎに病院に到着。面会はしたが、貢氏は痛みがあり薬で眠っている状態のため会話はしていないという。

 貢氏は大動脈解離も併発しており、原沢球団代表は「厳しい状況」と説明。原監督は球団を通じて「父は今、一生懸命戦っている状況です。今は見守るしかありません」と気丈にコメントした。

 原政権下の公式戦で監督代行を立てるのは初で、球団としても極めて異例の事態。指揮官は移動の車の中でも中日戦を見ていたという。川相ヘッドコーチが代わりに中日戦の指揮を執ったが、貢氏の孫でもある菅野が6勝目を挙げ、緊急事態を乗り切った。

 「(貢氏の状態は)予断を許しませんが(原監督は)あした、チームに合流します」と原沢球団代表。悲壮な決意を固め、原監督は6日のDeNA戦(東京ドーム)でタクトを振るう。

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