ロッテのアジャ井上、待望初安打&打点
「ロッテ9‐2日本ハム」(4日、QVC)
自らも、そしてチームも暗いトンネルから抜け出した。アジャことロッテのドラフト5位・井上(日本生命)が四回にプロ初安打となる適時二塁打を放ち、猛打賞までマーク。ルーキーのバットが打線に火を付け開幕から続いた連敗は5でストップした。
「めちゃくちゃうれしいですが、それ以上にホッとしている自分がいます」。1点リードの四回2死二塁。吉川のスライダーを捉え、左中間へ。巨体を揺らし二塁を陥れた。12打席目で待望のプロ初安打。起爆剤となったルーキーが、17安打の猛爆を呼んだ。
球団史上64年ぶりとなる新人開幕4番を務めたが結果が出ず、開幕3戦目からスタメンを外れた。これまで経験したことのない重圧に、115キロあった体重も110キロにまでダウン。だが、本拠地へ戻り「過ぎ去ったことは帰って来ない。自分は持ってるんだ」と言い聞かせ、開き直ったことで本来のスイングを取り戻した。
初のお立ち台で「幕張のアジャ・コングです!」と叫んだ。もう、苦悩の表情はなかった。