「巨人１２‐４阪神」（２８日、東京ド）

　快挙は成し遂げた。菅野が、巨人で開幕投手を務めた２年目投手では伊藤芳明以来、５４年ぶりの白星をゲット。「ベストピッチではないかもしれないけど勝てて良かった」とホッとしたような表情を浮かべた。

　立ち上がりから剛速球でグイグイと押した。落とし穴は三回だった。先頭・清水の打球を一塁ロペスが失策しリズムを崩した。ピンチが広がり大和に先制の適時二塁打を浴びるなど４失点を許した。

　大役を任され重圧に押しつぶされそうになった。だが味方の援護に恵まれた。打線が奮起し、逆転してくれた。「先輩方に助けてもらった」と大感謝した。

　勝利投手にはなったが、７回８安打４失点（自責０）では当然、満足できない。「今日のピッチングではスタッフ、ファンが納得してくれない」と悔しさもにじませた。

　原監督が「貴重な時間を体験した」と話したように次の登板で糧にすればいい。菅野は「次は（チームを）助けられるようにしたい」と力強く誓った。