バレ弾いきなり出た!逮捕騒動なんの

 「オープン戦、ヤクルト4‐7楽天」(22日、浦添)

 やっぱり、この男には一発が似合う。ヤクルトのバレンティンが、今季初オープン戦で、いきなりソロ本塁打を放った。オフに米国で妻への暴行・監禁容疑で逮捕された騒動もなんのその。挑戦中の一塁守備も無難にこなし、最高のスタートを切った。

 会心の一撃だった。「打った瞬間、手応えがあった」。1点を追う三回。先頭で打席に入り、戸村の3球目、137キロの直球を軽々と左中間スタンドへ。「リラックスしてコンパクトに振った結果だよ」と自画自賛した。

 一回は四球を選んだ。当初は2打席のみの予定だったが、本塁打で気を良くしたのか、3打席目も希望し、五回に左前打。出塁率100%で今年の初ゲームを終えた。

 不安視されていた一塁守備でも、ボロは出なかった。自分で打球を処理したのは二回の嶋の一ゴロだけだったが、捕球も連係も問題なし。「思ったより緊張しなかった。これからも(一塁で)試合に出ていきたい」と、こちらも手応えをつかんでいた。

 小川監督は「真剣にやっていた。打撃も守備も体も、全体的に良い状態できている」と一安心。昨季は60本塁打の新記録を樹立し、オフは騒動を起こした。注目が集まる新シーズン。「目標は3冠王。ゴールデングラブ賞?ちょっと危ないかな」と笑った。

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