「西武春季キャンプ」（１日、南郷）

　ドラフト２位・山川穂高内野手（２２）＝岩手・富士大＝が１日、中村剛也内野手（３０）に弟子入りした。「せっかくの機会。いろいろ聞いて吸収したい」。体重１０５キロの「陸奥おかわり」は意気込んだ。

　この日は首脳陣の配慮もあり、体重１０２キロの「本家おかわり」の中村とペアを組んだ。ロングティーでは逆風を物ともせずに柵越えさせた先輩の打球に「次元がまったく違う」と感激。球界屈指の大砲に「認められたい」と目を輝かせた。

　師匠も入門を大歓迎した。「（一塁の）ポジションも長打が売りなのも同じ。聞かれれば、何でも答えるよ」。田辺打撃コーチも「中村の姿を見せて学ばせるため、Ａ班に呼んだ部分もある。球の引きつけ方を勉強してほしい」と期待した。

　この日のフリー打撃では、３９スイングで柵越えなし。それでも、最高の師匠を得た山川は「まだ状態は６割もいっていない」と強気だ。アマ時代は動画で中村の打撃を研究していた未来の４番候補生が、待ちに待った“おかわり”で飛躍を果たす。