ＤｅＮＡのドラフト１位・柿田裕太投手（２１）＝日本生命＝が１２日、“キヨシ監督の教え”を実践した。神奈川県横須賀市のベイスターズ総合練習場で新人合同自主トレ中に２度のサイン会を実施。色紙の中央に大きく堂々と名前を記した。

　「中畑監督に言われたとおり、真ん中に書きました」

　１０月２５日のドラフト指名あいさつで、中畑監督にダメ出しを受けた。色紙の両端に小さく書かれたサインを見た指揮官から「サインはど真ん中に大きく書きなさい。マウンドには自分しかいない。自己アピールしなきゃ。投手はマウンドで大きく見えるようにしないといけない」と最初の“指導”を受けた。

　「ファンと面と向かって、こんなにサインを書いたのは初めて」と言う。この日は昼食休憩前に２０分、練習後は日が暮れるまで３０分、ペンを走らせた。「こんなに寒い中、待っていてくれた。うれしいですね。期待に応えたい」。大きなサインとともに、大きな決意を表明した。