ライアン小川、ハーラー単独トップ16勝

 「ヤクルト4‐2DeNA」(29日、神宮)

 タイトルをグイッと引き寄せた。燕のライアンことヤクルトのルーキーの小川が、広島・前田健を抜き、ハーラーダービー単独トップの16勝目。広島は残り3試合で、前田健の登板機会はあと1試合が濃厚となり、最多勝の可能性が高まってきた。

 16勝目にして、DeNAから奪う初めての白星だった。「先制点をあげなかったのが良かった」。初回から飛ばし、6回2失点。「最多勝を獲るためでなく、チームのための1勝。勝つためにどういう投球をするか。それについてきてくれれば理想」と涼しげに振り返った。

 28日の広島戦の試合前、そのときハーラートップで並んでいたマエケンから「頑張れよ」と声を掛けられた。その“期待”に応え、球界を代表する右腕を1つ上回る白星をつかんだ。

 ライアンの次回登板について、小川監督は「5日の広島戦か8日の巨人戦かどちらか」と話した。「17勝ですか?やるからには必ず勝ちたい」と、右腕は力強く言い切った。

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