マー君Vの雄叫び!九回ピンチも締めた

 「西武3‐4楽天」(26日、西武ド)

 この瞬間のために頑張ってきた。最後は浅村をこん身の153キロで空振り三振に仕留めた。楽天・田中は割れんばかりの大歓声、総立ちのスタンドの中で、両手を天に突き上げ、思いっきり叫んだ。今季は抑えても喜怒哀楽を控えてきた絶対エースが、喜びを爆発させ、女房役の嶋と抱き合った。そして、星野監督を全力をで胴上げした。

 「優勝は球団創設からいらっしゃる方の思いもある。優勝できないと思っている方へもいい意味で期待を裏切ることができたかなと思います」。初体験のリーグ初制覇に喜びをかみしめた

 開幕から無傷の22連勝。多くの日本記録を更新するマー君に、星野監督はとっておきのご褒美を用意していた。1点リードの九回。初の胴上げ投手役を託した。一塁ブルペンから田中が小走りでマウンドへ。大歓声が湧き起こった。

 4年ぶりのリリーフ。慣れない抑え役に立ち上がりは戸惑いもあったが、投げながら修正できるのがマー君のすごさだ。無死一塁からヘルマンに四球。1死二、三塁のピンチを招いたが、ここからだ。ピンチになるとギアを上げる。一打サヨナラの場面。まずは栗山をオール直球勝負。最後は外角152キロの直球で見逃し3球三振に。次打者、浅村のバットも空を切らせ火消し完了だ。

 年々、進化を遂げるマー君。鳴り物入りで入団したが、開幕直後は屈辱にまみれた。プロ初先発は二回途中6失点。ベンチで涙があふれた。「2軍で勉強した方がいいのでは」と弱音を吐いたこともあった。だが、このままではいけないと危機感を抱き、弱かった体幹強化に努め、年々体は成長していった。

 今オフにもポスティングでのメジャー挑戦を希望しているが、球団は絶対戦力として引き留めに全力を尽くす方針だ。

 負けなかったことで連勝記録は途切れなかったが、記録よりも大事なものがある。「この喜びに浸ることなくこの先も頑張りたい」。目標の日本一へ残り試合も全力投球する。

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