マー君26連勝&球団新シーズン22勝目

 「日本ハム3‐7楽天」(21日、札幌ド)

 楽天・田中将大投手(24)が21日の日本ハム(21)戦(札幌ドーム)で先発し、8回4安打1失点で、開幕から無傷の22連勝を果たした。昨年8月26日からは26連勝で、ともに自身が持つプロ野球記録を更新。シーズン22勝は、1980年に木田勇(日本ハム)が記録して以来33年ぶりで、岩隈が2008年に記録した21勝を抜き、球団新記録となった。

 状態が良くなくても、最終的に勝ってしまう。もはや、マー君ならではの光景だろう。投げ終えた田中はヒーローインタビューで「連勝が大事なんじゃなくて、優勝がかかっている大事な試合。その中で(3連戦の)初戦をとれて良かったです」と、サラリと言ってのけた。

 三回、珍しく2四球で2死満塁というピンチを招く。「(状態は)良くなかったですね」。陽岱鋼に打たれた遊撃内野安打は、今季初となる満塁でのタイムリー。だがそれを最少失点で抑えると、そこからは今季多用していたツーシームを減らし、スライダー系の球種を増やすなど切り替え、得点を許さなかった。

 マジックは6。開幕前、楽天優勝の予想は少なかったが、絶対的エースはその強さを早くから感じ取っていた。「序盤戦っていく中で、チーム全体の雰囲気がいいと思った」

 14連勝を飾った7月26日のロッテ戦は、九回に味方が逆転して得た奇跡の1勝。チームを勢いづける千金勝利との声にも「僕自身としての連勝は大きかったのかもしれないけど、先に点を取られて逆転してもらう試合も多い。助けられてばっかりです」と、自軍の底力に脱帽する。

 この日で奪三振数がオリックス・金子に並び、防御率、勝利数、勝率の投手4部門でトップに立った。次戦は中5日で27日のロッテ戦(QVCマリン)への先発が濃厚だ。

 最短での優勝は24日の西武戦(西武ドーム)だが、田中登板の日に優勝が決まる可能性もある。「1日でも早く決めましょうよ…」と苦笑いするマー君。開幕22連勝という大偉業を忘れさせてしまうほどのリラックスした表情で、バスに乗り込んだ。

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