金子完投負け…オリックス最下位転落

 「日本ハム2‐1オリックス」(14日、旭川)

 オリックス・金子は最後まで懸命に右腕を振った。八回2死一、三塁。フルカウントからこの日投じた132球目、こん身の外角高め直球で中田を空振り三振に仕留める。両リーグトップの今季8度目の完投を果たしたが、熱投報われず5度目の完投負け。チームは3連敗で借金7となり、最下位に転落した。

 8回を4安打2失点の10奪三振。エースとして十分な投球を見せたが、「こういう時に勝たないと意味がない。大事な試合で勝てる投球ができず、申し訳ない」。敗戦の責任を一身に背負い、唇をかみしめた。

 一方で打線は11安打を放ちながら11残塁の拙攻。得点は相手の失策で挙げた1点のみだ。森脇監督は「勝負どころで打てない」と連日の嘆き節で、「こういう時こそ前を向いて、上を向いていかないと事は起こらない」とナインの発奮を求めた。

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