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大阪桐蔭4季連続聖地 森友ダメ押し打

 「高校野球大阪大会・決勝、大阪桐蔭5‐1履正社」(28日、舞洲)

 昨年甲子園春夏連覇の大阪桐蔭が履正社を下し、4季連続の甲子園出場を決めた。今秋ドラフト1位候補の3番・森友哉捕手(3年)は九回にダメ押しの適時打を放つなど5打数2安打1打点。今大会全7試合で打点を挙げ、チームを聖地へ導いた。4季連続甲子園出場は、1983年夏から86年春まで6季連続のPL学園以来。「夏は最高の舞台にしたい」と、史上7校目となる夏の甲子園連覇を誓った。

 4季連続の聖地を決め、ミットをはめた左手を天に突き上げた。森友は満点の笑顔でエース・葛川の元へ駆け寄り、仲間と抱き合った。

 大阪を代表する好カードに内野席は満員。2011年の決勝以来、2年ぶりに舞洲球場の外野芝生席が開放された。昨年と同じ履正社との決勝、森友の心境は不安だらけだった。昨秋の大阪大会決勝と今春の同準決勝で2戦2敗の相手。湿りがちな打線に心が重くなった。「桐蔭は大阪大会で負けられない。同じ相手に3度負けられない」という重圧で「心臓が痛く、足も震えた」と、かつてない緊張を味わった。

 しかし二回、2死二塁から7番・福森が先制打を放ち、重い流れを断った。小刻みに得点を重ね、エース・葛川は9三振を奪い6安打1失点完投。森友も九回、1死一、三塁で右前へダメ押し打を放った。「1点を取りに行こうと食らいついた」という一撃で、準決勝まで全6試合コールド勝ちの履正社に完勝した。

 自身も万全ではなかった。初戦2日前の15日に左手小指に裂傷を負い、初戦の大手前戦は左翼で出場。準々決勝・上宮太子戦の朝には傷口が腫れ、バットが握れずミットもはめられないほど痛んだ。それでも2安打を放ち、試合後に病院で治療と抜糸を受けた。

 主将として、主軸打者として苦しんだ経験は、すべて甲子園に通じていた。5月の春季大阪大会準決勝・履正社戦では試合中の態度を西谷浩一監督(43)に叱られ、翌日の3位決定戦は欠場。森友は「チームも自分もうまくいかない時に引っ張るのが仕事。やることをやった結果、今があると思う」と振り返った。

 6球団が視察。阪神・畑山スカウトは「研究してリードしている。今大会は投手への気遣いも含め、捕手としての成長を見た」と分析した。

 前日、157キロ右腕・安楽を擁する済美が甲子園を決めた。「対戦できれば打席に立ってみたい」と森友。センバツは3回戦・県岐阜商を右足のケガで欠場。チームも敗れた。「春は負けたので、夏は日本一を目指す」。開幕の8月8日は誕生日。18歳の夏を最高の舞台にする。

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