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【POG】アスコリピチェーノが〝らしからぬ末脚〟で重賞V(美浦発)

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 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 バスケットボールのワールドカップが盛り上がっていますねー。デイリー紙面でもちょこちょこバスケネタを書いていた筆者。X(旧ツイッター)でもつぶやいていたのですが、あまりの反響の少なさに寂しさを感じていたのです…。しかし今回はムーヴメントが来ましたね。もともとスラムダンクなどで潜在的にバスケを知っている人は多かったように思いますが、実際にバスケの試合をしっかり見たことのある人は少なかったように思います。見ていたとしてもNBAで、国内のBリーグは見ないという人が多く、なかなか国内のバスケに日が当たることは少なかったのです。それが、今回はフィンランド戦での逆転勝利をきっかけに一気の盛り上がりとなりました。1次リーグ敗退は決まっていますが、そもそも予選リーグの組み合わせがかなり厳しかったんですよ。主催国として、もう少し忖度がないのかな?と思ってしまうほどドイツ、オーストラリア、フィンランドが強く、それだけに予選リーグの1勝は本当に快挙と言えるもの。コラム執筆時点ではベネズエラにも勝利して、パリ五輪の出場が見えてきました。このままの勢いで五輪に出場し、そしてBリーグも盛り上がってくれるとうれしいですね。

 そして競馬もいよいよ今週で夏競馬が終了。来週から秋競馬が始まり、競馬もどんどん盛り上がる季節となります。3歳未勝利戦が終わると2歳未勝利戦の番組も増えてきますし、POG的にもこれからどんどん濃度が濃い時期となってきますね。

 さて先週の新潟2歳Sを制したのはアスコリピチェーノ(牝、黒岩)。ダイワメジャー産駒らしからぬ末脚を発揮して無傷2連勝を飾りました。差し切りでマイルCSを制したセリフォスもそうですが、最近の父産駒は以前と傾向が変わってきた印象です。毛色も栗毛ではないので、そのあたりも含めていい意味でダイワメジャーらしくないのかなと思いますが、前向き過ぎていた気性がちょうど良くコントロールできている印象。こういうレースぶりで結果を出すあたり、先々まで楽しみですね。次走は未定です。

 8月26日の新潟新馬戦(芝1800m)を勝ったのはエリカリーシャン(牝、国枝)。同じ日に行われた芝1600m(牝馬限定)の新馬戦を1頭だけ除外となって、再投票で出走したのがこちらだったんですよね。鮮やかなレースを見せてくれました。次走はアルテミスS(10月28日・東京、芝1600m)を視野にとのこと。こちらにはチェルヴィニア(牝、木村)も出走を表明しました。ダリア賞を勝ったコラソンビート(牝、加藤士)も目標にしており、ボンドガール(牝、手塚)が勝った新馬戦②③着馬の再戦となります。毎年クラシックにつながる出世レースでどんな競馬を見せてくれるか楽しみです。

 エリカリーシャンが除外された新馬戦を制したのはスティールブルー(牝、宗像)。2着は同じ厩舎のカウネウス(牝)で、余裕を持っての差し切りでした。次走は未定ですが、魅力的な一頭です。

 8月27日の新潟新馬戦(芝1600m)は9番人気のベストオブユー(牡、久保田)が低評価を覆して勝ちました。新種牡馬の父ニューイヤーズデイのJRA初勝利にもなりましたね。次走は未定です。

 6月の東京新馬戦を圧勝したシュトラウス(牡、武井)はサウジアラビアRC(10月7日・東京、芝1600m)へ向かうと発表がありました。同レースにはボンドガールも出走を表明しており、素質馬の激突が今から楽しみですね。

 半姉にナミュールを持つ良血アルセナール(牝、木村、父エピファネイア、母サンブルエミューズ)は美浦で調整中。中山か阪神の前半でのデビューを予定しているとのことです。(馬サブロー美浦支局・木村)

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