阪神・佐藤輝「最高の結果」29号ソロ!キングに並んだ3冠 森下とデッドヒート「もちろん勝つ」
「阪神3-2ヤクルト」(18日、京セラドーム大阪)
快音が響いた瞬間、球場360度のファンが一斉に立ち上がった。白球が悠々とフェンスを越えると、地鳴りのような大歓声。阪神・佐藤輝明内野手は力強く手をたたきホームを踏むと「しゃー!」と声を出し、喜びをあらわにした。
「いつもと変わらず、強い当たりを心がけた結果、最高の結果になった。いってくれと思いながら走っていました」
まさに起死回生の一発だった。1点を追う九回、1死で清水のフォークを捉えた。打球は右中間スタンドに飛び込む同点の29号ソロ。敗戦がすぐそこに迫った中、一振りで球場の空気を変えた。直後には大山のサヨナラ弾が飛び出し、歓喜の輪の中で、笑みがはじけた。
8月は15試合で7本塁打と勢いが止まらない。「いい状態が続いている」と本人も手応えを感じている。追走していたリーグトップの森下と、本塁打数でついに並んだ。激しさを増す本塁打王争いに、お立ち台では「向こう(森下)はめちゃくちゃ意識していると思う。もちろん勝つつもりでやります」とニヤリ。やすやすとキングの座を譲るつもりはない。
チーム内競争が、相乗効果を生んでいる。森下を中心に、中野や大山ら、打撃部門の上位に阪神の選手が多く名を連ねている。「先輩、後輩といい関係が築けている。そこも結果に生きている」。高いレベルで競い、打線全体に厚みをもたらしている。
初回には1死一、二塁の好機で、吉村から右前へ先制の適時打を放っていた。この試合2打点を挙げ、80打点にも乗った。現時点で“三冠王”。球団では1986年のバース以来となる偉業達成も見えてきた。
ただ、浮かれる様子は一切ない。「しっかり自分のバッティングに集中して、結果は後からついてくる。そういう気持ちで頑張りたい」。佐藤輝は変わらず、目の前の一戦、一打席に持っている力を注ぎ込んでいく。
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