阪神・大山 佐藤輝と連弾劇的サヨナラアーチ 自身4本目「一番うれしかった」リーグ最速60勝 20日にもM29点灯

 「阪神3-2ヤクルト」(18日、京セラドーム大阪)

 劇的な結末に虎党が酔いしれた。阪神は大山悠輔内野手(31)がサヨナラ本塁打を放った。1-2の九回1死から佐藤輝明内野手(27)の29号同点ソロで追い付き、続く大山が2021年9月4日・巨人戦(甲子園)以来となる自身4本目の劇弾を左翼席へ放り込んだ。チームは今季5度目のサヨナラ勝ちでリーグ最速60勝。2位の巨人が敗れたため、ゲーム差は再び3に広がり、最短20日に優勝マジック29が点灯する。

 漆黒の戦士たちが輪をつくる。豪快なスイングで描いた、ドラマチックな幕切れ。びしょぬれのヒーローは満面の笑みで姿を現した。悲願の連覇へ、思いは一つ。大山のサヨナラアーチで、リーグ60勝一番乗りだ。

 京セラドームに虎党の期待が充満したのは、2-2となった直後の九回1死。前を打つ佐藤輝が起死回生の同点弾を放つと、先輩も負けてはいなかった。清水に対し、カウント2-2から内角フォークを一閃(いっせん)。「ファウルになるな、と思って見ていました」。角度42度と高弾道で舞い上がった白球は、左翼ポール際の5階席へ。打球の行方を見届けた殊勲者は、バットを高々と掲げて走り出した。

 2021年9月4日・巨人戦(甲子園)以来、自身5年ぶりとなるサヨナラ弾。球団では田尾、新庄、福留に並び歴代3位となる通算4度目の劇的な一発となった。「勝った瞬間だったので、一番うれしかった」。久々に浴びる歓喜のウオーターシャワーを味わうと、佐藤輝とともに、藤川監督に抱き寄せられた。

 先制点こそ奪ったが、相手先発の吉村をなかなか捉えきれずにいた。それでも、バッテリーを中心に我慢強く守り、最高の形で結実。「もちろん難しさもありましたし、なかなかうまくいかなかったですけど、最終的には勝つことなので。チーム全員で粘って、あそこまでつなげた」とうなずいた。

 お立ち台では、頼もしい後輩を優しい笑顔で見つめた。森下に並びリーグトップの29号を放った佐藤輝について「いつもいつも、目の前でとんでもないホームランを打たれるので、力まないようにいきました」とニヤリ。「常に打ってるイメージ。負けないようにと思って僕もやってますけど、勝てないので。僕は僕なりに、自分の仕事ができるように」。一方、謙遜の言葉を並べる主砲に佐藤輝も「本当に心強いですし、何とかしてくれる。これからもつなぐ意識でいきたい」と信頼の思いを明かした。

 劇的勝利で2位・巨人とは再び3ゲーム差に。最短で20日に優勝マジック点灯となる状況となった。「ここまで来たら勝つことなので。どんな形であっても、とにかく勝てば良い」。見つめているのは、頂点だけだ。

 ◆森下も2本 阪神のサヨナラ勝ちは今季5度目。うち本塁打は3本目で、いずれも森下が5月20日中日戦と6月30日中日戦で放っている。なお大山のサヨナラ本塁打は通算4本目で、京セラドームでは2本目だ。

 ◆巨人連敗が条件 阪神のマジック点灯は最短20日。19日から阪神○○または○△で巨人●●のとき、マジック29となる。

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