阪神・高橋 開幕7連勝 球団では能見以来16年ぶり 今季初聖地で躍動7回1失点「粘れてよかった」
「阪神8-1楽天」(5日、甲子園球場)
大ピンチを乗り切った阪神・高橋遥人はグラブをポンとたたき、息をついた。この3連戦限定、緑のジェット風船が揺れる中、聖地の大歓声をかみしめるようにベンチへ下がった。
「いっぱいいっぱいでしたけど、結果的に粘れてよかったです」
最後の力を振り絞った。4-0で迎えた七回、先頭から4連打を浴び1点を失った。なおも無死満塁と絶体絶命のピンチだったが「(前回の)ゾゾの時もそうだったんですけど、声援をすごいもらってるのはわかる」とファンの声援が背中を押した。マッカスカー、伊藤光と得意のツーシームで連続三振。代打の渡辺佳を二ゴロに抑え、最少失点で切り抜けた。
ようやく立った本拠地のマウンドだった。今季9試合目にして初めての甲子園。序盤から高橋らしいテンポのいい投球。六回には三者連続三振を奪うなど、投手戦で試合が推移する中で、流れを渡さなかった。
この日からの3連戦は「STADIUM HEROES DAY」として開催されている。高橋の幼少期のヒーローは「戦隊モノ」だった。「野球を始めて見られなくなったんですけど」と、なつかしそうに振り返った。
今では虎党はもちろん家族のヒーロー。今季は開幕からビジターでの登板が続き、家を空けるケースも多かった。3歳のまな娘と離れる寂しい時間。それでも遠征に出かける前に、できるだけ話した。遠征先でも電話で声を聞いてパワーをもらった。テレビの向こう、そして球場に足を運んでくれたときに、かっこいい姿を見せるヒーローでありたいと思っている。
これで開幕から7連勝。球団では2010年の能見篤史以来となった。リーグトップタイの白星に左腕は「運だと思う。勝ててるのはみんなのおかげだなと思います」と謙遜した。
苦手のお立ち台は、ホームということもあり、佐藤輝、熊谷とともに登壇。「ずっと1人だったんで、3人で上がれて心強かったです」と笑顔。満員に膨れ上がった甲子園の絶景を最後まで目に焼き付けていた。
◆18勝ペース 高橋がこのペースを維持して白星を重ねれば、年間18勝に達する。阪神でシーズン18勝以上は、03年井川慶20勝までさかのぼる。なお12球団で直近は、21年山本由伸(オリックス)18勝。セ・リーグ投手に限ると、11年内海哲也(巨人)と吉見一起(中日)の各18勝。
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