阪神・佐藤輝V弾で首位奪取 藤川監督セ最速タイ100勝祝砲「もっと上にいけるように僕たちも頑張ります」

 「阪神1-0広島」(26日、甲子園球場)

 阪神が連敗を2で止め、首位に再浮上した。佐藤輝明内野手(27)が四回に決勝の6号ソロを放ち、藤川監督のセ・リーグ最速タイとなる通算100勝に花を添えた。近本が死球で左手首を骨折する衝撃が走ったが、4番のバットが猛虎をけん引していく。

 高々と舞い上がった白球は、なかなか落ちてこない。歓声がどよめきに変わり、スタンドインと同時に虎党が立ち上がった。佐藤輝の先制6号ソロ。「いい風が吹いていたので入ってくれて良かった」。この一振りで試合を決めた。

 両軍無得点の四回。先頭で栗林の高め直球を捉えた。甘い球ではなかったが、フルスイングでかっ飛ばす。中堅から右翼への風にも乗って、飛距離121メートルの特大弾を右中間席へ放り込んだ。「高めに対しても、いい打撃ができている。続けていきたい」。相手バッテリーは胸元付近の球で揺さぶってくるが、全く崩されていない。

 栗林にはチームとしても5日に8回5安打1失点と抑え込まれた。この日も、わずか2安打。佐藤輝自身も試合前まで22打数2安打で打率・091、11三振とやられていた。初回は2死三塁で一ゴロだっただけに、意地の一発。「前回の映像を見ながら対策した」と難敵を攻略した。

 藤川監督にセ・リーグ最速タイの通算100勝をプレゼント。「常に見てくれているし、引っ張っていってくれる」と指揮官の背中を見ている。昨季からは「コンディションノート」が導入され、日々の状態を5段階で記入して提出。状態のいい「5」の日はほとんどなく、「1」の日もあった。「正直に体と相談しながらやっていました」。徹底したコンディション管理を主導してくれた。

 試合前練習は室内で行う時もある。これも首脳陣とコミュニケーションを図っているから。「コンディションを見て練習量を調整したり、年々できるようになってきた」。己と向き合い、4時間58分の激闘から一夜明けても元気にグラウンドを駆け回った。

 今季初の先制本塁打。意外にも肩書付きの安打は今季初だ。佐藤輝の本塁打による1-0の勝利は2022年5月27日のロッテ戦(ゾゾ)以来4年ぶり。本塁打ランキングトップの森下にも1差と迫った。

 チームはヤクルトを抜いて首位浮上。引き分けを挟んでの連敗も2で止めた。「チームを引っ張ってくれる監督。もっともっと積み重ねて、もっと上にいけるように僕たちも頑張ります」。近本が左手首骨折で離脱を余儀なくされたが、頼れる4番は藤川監督を2年連続で胴上げするため、バットを振り続ける。

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