阪神・藤川監督 執念采配実らず「またチームとしての力を引き上げないといけない」来季日本一奪回へ

 「SMBC日本シリーズ2025、阪神2-3ソフトバンク」(30日、甲子園球場)

 「SMBC日本シリーズ2025」は第5戦が行われ、阪神は延長十一回の激闘の末に2-3で敗れ、対戦成績1勝4敗で2年ぶりの日本一を逃した。藤川球児監督(45)は選手をたたえ、「悔しさはないです。それだけ相手が強かったです」とソフトバンクをたたえ、来季の巻き返しを期した。

 日本一の夢は、はかなく散った。延長戦の激闘の末、ソフトバンクに逆転負け。ベンチで小久保監督の胴上げを目に焼きつけた藤川監督は、きっぱりと力の差を認めた。

 「悔しさはないです。それだけ相手が強かったです。力が相手が上回ったと。それはチームにとってありがたいこと。またチームとしての力を引き上げないといけない。立ち向かうことがあっていいなと思います。ありがたいですね」

 甲子園で連敗を食らい、1勝3敗で迎えた一戦。崖っぷちに立たされた中、序盤は虎のペースだった。二回に坂本が先制適時打。五回には佐藤輝の適時打で2点リードに広げた。先発・大竹も古巣相手に6回無失点。だが、パの王者は簡単に勝たせてくれない。八回に石井がまさかの同点2ランを浴び、ゲームは振り出しに戻ってしまう。

 「とにかくタイガースとしてできることをやった」。藤川監督が振り返るように、チーム一丸で死力は尽くした。この日は試合前練習中に声をかけた村上、才木をベンチ入りさせ、同点の延長十回には村上を中4日のマウンドへ。今季、開幕投手、CSも日本シリーズも初戦を任せた男に最後を託した。エースは延長十一回に野村に勝ち越しソロを浴びたが悔いはない。執念の継投に心残りもない。指揮官には来季への道筋が見えていた。

 「自分たちはまだまだ組織として、自分も預かる立場として1年目で、さらにチーム力を上げなければここまでくることは難しい。やらなければいけないことはしっかりやらないといけない」

 日本シリーズを振り返れば、第1戦は村上の好投、佐藤輝の決勝打で白星スタート。だが第2戦先発のデュプランティエの大乱調から歯車が狂う。ソフトバンク打線を勢いづかせると、甲子園で連日、山川に手痛いアーチを被弾。5試合中、4試合が1点差だったが、指揮官は「時の運のように見えてそうではない」と冷静に受け止める。

 日本一こそ逃したが、リーグ優勝の輝きが色あせることはない。レギュラーシーズンは史上最速Vを達成。選手のコンディションを重視した“球児流”マネジメントは球界に新風を吹き込んだ。

 「全選手が努力してやってくれた。誇らしいし彼らの集中力に頭が下がります」。試合後は選手、スタッフを集めて、「胸を張ろう」と伝えたという。冬を越えて、また新しいチームに生まれ変わる。虎はもっともっと強くなって、来季こそ、日本一を奪還する。

 ◆3度目の日本一ならず 阪神は85、23年に続く3度目の日本一を逃した。ソフトバンクとは、前身の南海、ダイエー時代含め4度目の対戦となったが、すべて敗退となった。

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