阪神・森下 あるぞ“人生初バント” PS“有事”へ準備 実戦で「したことない」もケース打撃できっちり2犠打

 ケース打撃で送りバントを決める森下(撮影・山口登)
 送りバントを成功させてガッツポーズする森下
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 阪神は7日、日鉄鋼板SGLスタジアムでの1軍残留練習で、ポストシーズンを想定したケース打撃を行った。クリーンアップ3人がそろってバント練習に取り組み、森下翔太外野手(25)は犠打を2度成功させた。プロ入り後、公式戦での犠打はゼロだが、15日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ、その先の日本シリーズでの“有事”を見据えた。

 気温30度に迫る秋晴れの下で行われた、クリーンアップによるバント練習。不慣れを感じさせずに、秀逸だったのが森下だった。まずは無死一塁を想定した2打席目。初球からバントの構えを見せると、2球目を一塁線へ転がした。一塁・戸井が打球を処理しようと尻もちをつく失策となったが、犠打は成功していた。

 無死二塁の5打席目にも犠打。勢いを殺した打球を投手・茨木の前に転がして、二塁走者を悠々進塁させた。プロでの経験はもちろん、野球人生においても「(実戦で)したことないです」という犠打を、失敗せずに2度とも難なく決めた。

 「練習ではもちろんやったことあるので。もうフィーリングというか、感覚じゃないですか。試合になって決まるか分からないですけど、何となくイメージだけは」。無死一塁の1打席目には、右方向を意識したチームバッティングも見せた。

 1試合の勝敗で局面が大きく変わるポストシーズン。1点を取りにいくためにはシーズンと違う作戦も十分に考えられる。「サインが出たらやるだけ。そのために準備しておけば、いつ出ても大丈夫」。指揮官のあらゆる作戦に応えるため、心構えはできている。

 練習を見届けた平田2軍監督は「短期決戦の場合はね、そういうケースが起こり得るやん」として、1軍と意思疎通の上でのバント練習だったことを明かした。

 森下が示した対応力は頼もしい限り。「優勝して、(試合までの)期間は空いているんで、こういう練習をする時間はある」。長打が魅力だが、“人生初バント”を求められる可能性も否定できない。15日からの真剣勝負では持てる力を全て発揮し、日本一をたぐり寄せる。

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