阪神・伊原 シーズン快投締め 1カ月ぶり先発も白星スルリ 藤川監督「最後まで走りきったことは価値がある」
「阪神2-4中日」(28日、甲子園球場)
勝利投手の権利が消えた瞬間、阪神・伊原は表情を変えず、じっとグラウンドを見つめた。約1カ月ぶりの先発で、6回1失点の好投。白星こそつかなかったが「立ち上がりはバタバタしましたけど、最少失点でしのいでからは、リズムよく投げられたのでよかった」と納得の内容だった。
初回は不運な連打から先制を許したが、1点で切り抜けると、ここからギアが上がる。二回以降は二塁すら踏ませない完璧な投球。6イニングを投げきった。
ここ最近は中継ぎでの起用が続いたが、藤川監督から新人王への期待も受け、先発のラストチャンスをもらった。伊原も「どっちでも準備して、対応するのが持ち味」と話すように、シーズンを通して先発、中継ぎとポジションを目まぐるしく変えながら、安定したパフォーマンスを見せた。
指揮官は「最後までシーズンを走りきったことは価値がある。来年さらに期待できるフィニッシュ」と働きをたたえた。左腕はCSへ向け「チームがいってほしいところで結果を残せるように準備するだけ」と気合十分。求められた場所で、全力で腕を振っていく。
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