「主力と、レギュラーを目指す層の融合による大勝」 阪神の攻撃力に感じ取る2つの側面を藤田平氏が指摘 カード最終戦でも広島を圧倒

 「阪神7-2広島」(18日、マツダスタジアム)

 阪神が対広島6連勝でカード最終戦を終えた。阪神の、19勝6敗という圧倒的な差になった。試合内容も、15安打を集める攻撃による快勝。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は、ここへ来ての攻撃力に2つの側面を感じ取る。

   ◇   ◇

 まずは三回、森下の素晴らしい2ランから、試合が動き始めた。1打席目、ボール球を振らされるなどして、初対戦の高に三振を喫していたが、その打席の中ですでに次への対応を始めていたのだろう。

 微調整を加えた上で、狙い球を絞っての完璧なホームランだった。こうした柔軟な対応力が森下の魅力であり、佐藤輝に次ぐ本塁打数も納得だ。

 大山もいいところでホームランを放った。中心選手がこうして力を示せば、勝利には近づくがこの試合の収穫はそれだけではない。

 中川が、食らいつくような姿勢で2安打。ヘルナンデスも来日初本塁打を含む2安打。今季、出番の減った木浪も2安打と結果を残した。

 さらには高寺、熊谷あたりもヒットを放ってアピールした。

 主力ではないところの、バッティングの活性化は競争の激しさを物語る。今後、現役ドラフトも控えるし、今、結果を出しておかなくては来季が約束されない。

 主力が安定した力を発揮すると同時に、チャンスをものにしないと苦しくなる選手たちが、こうして必死の姿を見せる。藤川監督の、優勝してなお、手綱を緩めない姿勢が、この試合の活発な攻撃に結びついたのだろう。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス