阪神・石井 甲子園で06年球児超えへ 19日1軍再登録濃厚 47回2/3連続無失点まであと2/3回
リフレッシュで出場選手登録抹消中の阪神・石井大智投手(28)が、19日のDeNA戦(甲子園)から1軍に再登録されることが濃厚となった。18日から再登録が可能だが、17日からの広島2連戦(マツダ)には帯同しないため。2006年に藤川球児(現監督)がマークした球団記録の47回2/3連続無失点まで、あと2/3回。甲子園で快挙を達成する可能性が出てきた。
目標であるリーグ優勝は成し遂げた。少しは自らの記録に目を向けてもいいように思えるが、石井は全く意識していなかった。「(優勝前から)何も変わってないですよね。ていうか、自分では記憶から消してるんで。投げたとしてもいつも通りじゃないですか」。そう淡々と語った。
8月9日のヤクルト戦(京セラ)で、藤川球児監督が持つセ・リーグ記録の38試合連続無失点に並んだ。その際、指揮官の記録について「47イニングと2アウトを投げてますし、自分なんかがってところもあります」とイニングの差について触れていた。そこから1カ月。ゼロを並べ続け、またも藤川監督の記録目前まできた。
それでもなお、謙遜する。「(監督は)38試合で(約)48イニングっていうところなんで。(回を)またぐのもそうですし、時代が違う。もう全然、比較にならないですね」。記録のことは頭から排除している。
右腕は優勝翌日の8日に、リフレッシュを目的に出場選手登録を抹消された。最短で18日の広島戦(マツダ)から再登録が可能だが、遠征には帯同せず、本拠地での調整を続ける。
この日は、投手指名練習が行われていた甲子園に、同じくリフレッシュ抹消中の岩崎と姿を現し、ダッシュ系のメニューなどで汗を流した。「シーズンの疲れを考慮してくださった」と感謝しつつ「休むだけだったらあまり回復しない。(1軍に)合流したときに、しっかりパフォーマンスを出せる状態にする準備の期間」と先を見据えた。
個人の記録には目もくれず、考えるのはチームが勝つこと。そのために「一試合一試合が、成長、経験につながる。自分の中でやってみたいことがたくさんあるので」と日々レベルアップを誓う。虎の最強リリーバーは、万全な状態に整えて1軍復帰を果たす。
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