阪神・森下V弾「久しぶりに手応え」21号2ラン 自己最長記録更新12戦連続安打 聖地で同一カード3連敗阻止

 「阪神2-0DeNA」(11日、甲子園球場)

 ポストシーズンでも頼むで!!阪神・森下翔太外野手(25)が0-0の四回に決勝の21号2ラン。チームの連敗を2で止め、リーグ優勝決定後の初勝利へ導いた。自己最長を更新する12試合連続安打とし、本塁打、打点(82)もキャリアハイだ。球団生え抜きの右打者では初となる3年目での通算200打点まで、あと4。CSへ向けて、残り14試合も3番のバットから目が離せない。

 森下がフルスイングすると、夜空にきれいなアーチがかかった。優勝後も満員御礼の甲子園が揺れる。打った本人も手応え十分の一撃で白星を導いた。

 「久しぶりにすごく手応えがあって。角度もしっかり出て、芯でしっかり捉えられた」

 両軍無得点の四回1死二塁、中大の1学年後輩である石田裕と対峙(たいじ)。前回甲子園で対戦した7月27日には2打数無安打に抑えられており、「前回やられて悔しかったので。今日は一本出そうと思っていた」とリベンジするしかなかった。

 1打席目は見逃し三振に倒れていたが、2打席目は甘く来たスライダーを逃さなかった。左翼スタンドに突き刺す21号2ランで先制に成功。この打席では登場曲をHANAの「Tiger」に変更していた。「最近ずっと聴いていて。気分転換に、近本さんも変えていたみたいにやろうかなと思って」。まさに猛虎魂で後輩にも雪辱を果たし、「最高の形になったのでうれしい」と喜んだ。

 さらにこの一撃で自己最長の12試合連続安打をマーク。快進撃の裏には、シーズン終盤の森下を支えている秘密兵器がある。それが「サンクトバンド」というゴムの抵抗力を利用したエクササイズツールだ。今年初めて1軍で戦い続け、勤続疲労を感じたことがきっかけ。「体がガチガチで動かなくなった。ケアしながらじゃないと相当厳しい」と湯浅が使っていたものを借りた。

 疲れると胸椎周りが動きにくくなる。「胸椎を回旋しないと打てない」といい、上半身にバンドをぐるぐる巻きにすることでほぐしている。試合前練習や、時にはイニングの合間にも使用。使い始めたのは8月末ごろからで、同29日から快音を鳴らし続けている。疲労軽減と同時に、「けが防止でもやっています」とポストシーズンも万全で臨むためのケアとしても欠かせない。

 森下の一発が優勝後の初勝利を導き、今季初の甲子園での同一カード3連敗も阻止した。この日の2打点でプロ通算196打点もマーク。プロ3年目で通算200打点を達成すれば生え抜き右打者では初の快挙となる。「優勝は決まりましたけど、勝ちっていうところに徹して、自分の中でも調整しつつ最高な形でCSを迎えたい。自分らしいフルスイングを貫きたい」。豪快な打撃で残り14試合も、ポストシーズンも主役をかっさらう。

 ◆プロ3年目で通算200打点なら生え抜き右打者初 プロ3年目の森下がこの日の2打点でプロ通算196打点。球団生え抜きでは2023年・佐藤輝以来2人目。森下がクリアすれば右打者では初となる。田淵、岡田らは4年目だった。

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