阪神・伊藤将 白星遠い今季ワースト6失点 横浜高先輩・筒香に逆転被弾 ポストシーズン生き残りへ「反省生かす」
「阪神1-6DeNA」(10日、甲子園球場)
勝ち星が遠い。阪神・伊藤将が2発を浴びて、6回1/3を5安打で今季ワーストの6失点。左翼スタンドに伸びゆく白球をぼうぜんと見つめ、ただただ悔やんだ。
「勝負どころの1球が甘くなってしまい、悔しい」
まさかの失点となったのは1点リードの四回。蝦名に中前打を許すなど無死一、二塁。ここで筒香を打席に迎え、投じた4球目だ。高めに浮いたカットボールを捉えられ、左翼スタンドギリギリに着弾。逆転3ランとなった。
「あっち(左翼)に飛ぶのは分かっていたと思うので。自分の投げたボールが高かった。そこが反省点です」。後続は斬ったが、日頃クールな左腕も、この時ばかりはうつむきながらベンチへと引き揚げた。
前日には「状態がいいので、筒香さんの前にランナーをためずに一人一人抑えられたら」と、母校・横浜高の先輩・筒香への警戒を示していたが、有言実行とはいかなかった。さらに六回にはオースティンに浮いた初球を完璧に捉えられてソロを献上。「もったいなかった」と反省の言葉が口を突いた。
これでプロ初の2試合連続1試合2被弾となり、8月15日の巨人戦から4試合連続本塁打。勝ち星は7月13日のヤクルト戦から7試合連続で遠のいている。
七回1死二塁から代打・ビシエドに四球を与えて交代が告げられた。2番手・ハートウィグが蝦名に中前打を許すなど火消しに失敗。先制点を守り切れず、ベンチに座って視線を落とした。
ただ、プラスの要素もあった。三回まで完全投球を披露し「立ち上がりからいい感覚で自分のボールを投げる事ができていた」と納得。1巡目はベイスターズ打線を完全に封じ込んだ。
残り15試合。「この反省を生かして、やっていけたらいいなと思います」。ポストシーズンで先発の座を勝ち取るべく、全力で腕を振る。
野球スコア速報
関連ニュース




