阪神・才木 後半戦負けなし5戦5勝 セ・トップタイ12勝目「頑張ろうかな」タイトルへ意欲

 「ヤクルト1-8阪神」(24日、神宮球場)

 阪神先発の才木浩人投手が7回2/3を4安打1失点でリーグトップタイ12勝目をあげた。

 118球の熱投に、才木コールが鳴りやまない。まだまだ暑い神宮でも粘り強く腕を振り続けた。チームにとっても、自身にとっても大きな1勝を導いた。

 「野手の方に守ってもらいながらしのげましたし、点も取ってもらったので、すごくいい感じで投げられました」

 初回は2死三塁で4番・村上を迎えたが、153キロ直球で遊飛に。しかし2点リードの四回にはその村上にやられた。初球、内角直球を捉えられ、左中間スタンド中段へ。「簡単にピッていっちゃった真っすぐだった」。村上に今季初安打となるソロを許し、1点差に迫られた。

 五回は四球から1死三塁のピンチを迎えたが、ここからが才木の真骨頂だ。太田を低めのフォークで遊ゴロ。試合前まで対戦打率・417と苦戦し、初回にも二塁打を浴びていた長岡にも「絶対打たれたくない」と4球連続スライダーで投ゴロに仕留めた。

 この日は直球の感覚も良く、スライダーもうまく使いながら、今季5度目の対戦となったツバメ打線をねじ伏せていく。そして100球を超えた八回もマウンドに上がった。北村恵を空振り三振とすると、続く太田のバットも150キロ直球で空を切らせた。しかしここで交代。7回2/3を4安打1失点の降板となったが「球数もありますし。監督とかもしっかり考えてくれる監督なので」と首脳陣の判断に感謝した。

 打席でもチームに貢献した。六回2死満塁の打席では「これを打ったら俺格好いいな」という気持ちもある中で冷静に押し出し四球を選択。「手が出ませんでした」と笑ったが、昨年5月19日・ヤクルト戦以来の打点もマークした。これで自身、後半戦負けなしの5連勝。リーグトップタイの12勝に到達した。

 さらに防御率1・54もリーグトップで2冠に。「頑張ろうかなと思います」とタイトルも目指していく。感謝も忘れない。「自分自身の力だけではない。継続してコンディション良く残りの試合も勝てるように」。勢いの止まらない右腕が最後まで白星を積み重ねていく。

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