阪神 ヤクルトの攻撃を封じた内角攻め 及川、石井、桐敷が寸分の狂いもなく 藤川監督「本当に選手をたたえてあげて」

 ジャグリングしながら練習へ向かう石井(左)と及川=22日
 ブルペン脇でハートウィグ(右)と通訳なしで話す藤川監督=22日
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 「ヤクルト1-3阪神」(22日、神宮球場)

 阪神が延長戦を制して優勝へのマジックを「19」に減らした。際立ったのがリリーフ陣の奮闘。七回から継投に入り、ヤクルト打線の反撃を見事に止めた。

 鉄壁の救援陣で際立ったのは内角のコントロールだった。同点の七回から登板した及川は、1死からオスナを内角低めのクロスファイアで見逃し三振。長打を警戒しなければならない状況で、寸分の狂いもなく膝元に投げ込んだ。

 八回は石井が2死一、三塁のピンチを招いたが、代打・長岡をカウント1-1から内角低めのストレートで一ゴロに打ち取った。2球目の外角球をファウルしたシーンを見て、女房役の坂本がインサイドにミットを構える。そこにしっかりと投げきったことで痛烈な打球だったが、角度がつかず一ゴロとなった。

 さらに九回、4番手の桐敷は無死一塁から村上を内角高めに投じて押し込んでの中飛。続くオスナには粘られながらも、再び膝元にストレートを投げ込み見逃し三振。坂本がスタートを切っていた一塁走者を刺して三振併殺で流れを呼んだ。

 藤川監督はリリーフ陣について「常にギリギリの勝負と。何回も言いますけど、小さなところを少しずつ勝ち抜いてこないと勝利に届かないですから。本当に選手をたたえてあげてもらいたいなと思います」と語っていた。

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