阪神・大山 連勝ストップも意地の一発 六回奥川撃ち6号ソロ マジック減って34「またしっかり入れるように準備」

 「ヤクルト8-1阪神」(神宮球場)

 意地の一発だ。阪神・大山悠輔内野手(30)が六回、渾身のひと振りで左翼ポール際への6号ソロを放った。投手陣が崩れ、惜しくも連勝はストップしたが、DeNAが敗れたことでマジックはひとつ減って「34」に。一歩ずつ着実に数字を減らし、2年ぶりの歓喜に向かう。

 白球が切れずに左翼ポール際、真っ黄色に染まるスタンドに飛び込むと、この試合、虎党から一番の大歓声が上がった。劣勢の展開の中、大山が一矢報いる意地の一発を放った。

 投手陣が崩れ、0-5と大量ビハインドで迎えた六回、先頭で打席に立つと、ここまで無得点に抑えられていた奥川に対し、初球の甘く入ったスライダーを強振した。完璧に捉えた球は左翼席へ7月21日の巨人戦以来となる6号ソロとなった。

 二回の第1打席は一邪飛。四回の2打席目は見逃し三振に倒れるなど苦しんでいたが、きっちり修正して結果を残した。これで今季右腕との対戦は8打数4安打の打率・500、1本塁打、4打点と好相性は継続している。序盤の拙攻続きで、ため息の連続だったファンを沸かせる一打。この試合唯一の得点をたたき出し、なんとか零敗は免れた。

 2日の同戦では、八回にダメ押しの適時打を放っており、2試合連続打点。これで7年連続となる50打点目を記録した。さらに自身今季2度目となる9試合連続安打とした。シーズン序盤こそ苦しんでいたが「体が動く」と本人も好きな夏が訪れると、がらりと変わった。7月は月間打率・346をマークするなど、暑さが厳しくなるにつれて、大山の成績も右肩上がりになっている。

 この試合はチームとして投打ともにいいところが少なく、連勝はストップ。それでも8月のロード最初のカードは勝ち越しスタート。対象チームだったDeNAが敗れたため、優勝へのマジックは34に減った。

 移動日を挟み、5日からは今季唯一負け越している中日と敵地で戦う。「1日空くんでしっかり反省して、火曜日からまたしっかり入れるように準備したいと思います」と力を込めた大山。最強クリーンアップの一角を担う男が、酷暑を戦う打線をけん引していく。

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