阪神・佐藤輝 キング独走27号 あるぞ三冠!打率1位に3厘差 「いいバッティングだった」同期弟分の高寺と共演弾

 「ヤクルト1-5阪神」(2日、神宮球場)

 神宮で虎の大花火大会が開催されているというのに、この男が黙っているはずがない。阪神・佐藤輝がドカンと一発。「フルカウントだったので、粘り強く、しっかり打ち返せました。ホームランになってくれて良かったです」。余韻を楽しむかのように、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。

 2点リードの四回無死だった。空にはきれいな半月も浮かぶ。追い込まれてもファウルで食らいつき、最後は吉村の甘い直球をガツン。「何とか粘れたんで良かったです」。マウンドで相手右腕はガックリ。虎党が思わず「たまやー」と叫びたくなるようなアーチを描いた。

 シーズンの自己最多をさらに更新する27号ソロ。2位の森下とDeNAの牧に11本差をつけ、本塁打王争いを独走している。1打点を加え、打点でも森下を引き離した。打率・285もトップに3厘差と三冠王を視界に捉え続けている。7月は打率・305、6本塁打、16打点の活躍。そして8月も初戦で決勝打を放ち、2戦目で本塁打。昨季は8月に月別最多の6本塁打を記録した。夏男が連日40度超えを記録する日本列島を、一層熱くしている。

 この日は高寺とホームランで共演することもできた。同期の弟分。春季キャンプではイタリアンで同期会を開催し、普段から仲もいい。そんな高寺が5月にプロ初本塁打を打った時は「おめでとう」と祝福。「そういう能力を持っている」と打撃を絶賛していた。

 この日も「いいバッティングだったと思います」とベンチで自分のことのように大喜び。神宮といえば、6月27日に高寺の失策でサヨナラ負けを喫した時、一番に寄り添ったのも佐藤輝だった。そんな2人が花火大会を彩った夜。クラブハウスへ引き揚げる時には笑顔が咲いた。

 前夜のヒーローインタビューでは「このまま最後まで突っ走りたい」と大きな声で宣言。言葉通りに連夜の大暴れだ。「打線全体で、もっと盛り上げていきたいですね」。4発打っても“もっと”と言える。虎の花火大会は、まだ終わっていない。

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