阪神ド派手4発花火!小幡2連発&高寺2号、高卒伏兵コンビがアベック弾 佐藤輝も続いた27号 M35に
「ヤクルト1-5阪神」(2日、神宮球場)
神宮の杜に華やかなアーチが次々と打ち上がった。阪神が今季初の1試合4本塁打で虎党を沸かせた。小幡竜平内野手(24)が2打席連続本塁打、高寺望夢内野手(22)が2号ソロと若虎が躍動。佐藤輝明内野手(26)も27号ソロで続いた。ド派手な花火大会で貯金を今季最多23とし、優勝マジックを「35」に減らした。
下位打線だって油断はさせない。まだ明るさの残る神宮の空に2本のアーチをかけたのは、6番・小幡と8番・高寺だった。高卒伏兵コンビのアベックアーチが、猛虎の花火大会の合図となった。
試合が動いたのは二回1死。小幡は吉村の2球目、外角高めに来た147キロ直球に振り負けなかった。「抜けてくれたらいいな」と思いながら走っていたが、白球はバックスクリーン左へスタンドイン。4号ソロで先制に成功した。
これに続いたのが高寺だ。2死でカウント3-1からの5球目、「カウントも有利だったので、自分の強いスイングをしよう」と高め直球を振り抜いた。「風もあったので、神宮でしたし、いったと思いました」。右翼スタンドへ確信の一撃は5月13日・DeNA戦(ハードオフ新潟)以来の2号ソロ。この追撃が猛虎打線に火をつけた。
四回先頭では佐藤輝がソロを放って3点目。そしてまた小幡だ。1死から打席に立つと、タイミングを計り、再び右腕の直球を打ち砕いた。まるでリプレーのような打球がバックスクリーン左に吸い込まれる。「正直、入るとは思わなかったですけど、風に乗ってくれて良かった」。2打席連続となる5号ソロで4点目を追加した。
前半戦最終戦の7月21日・巨人戦でも1試合2発を放ったが、その余韻はあえて捨てていた。「逆に変わりたくないなと。そんなつもりなくても体が意識したりするので、そこで強引にならないように」。あくまで反応で振り切った結果の2発。「意識すると、どんどん体が開いてしまう」と後半戦からは普段と変わらないように心がけた。
いつもの意識で再びマークした1試合2本塁打。阪神の遊撃手で1シーズンに2度記録したのは2005年の鳥谷敬以来という快挙にもなった。二回の守備ではジャンピングキャッチなど好守を連発。三つ全てのアウトを取り、守備でももり立てた。
チームとしても1試合4本塁打は今季初めて。五回終了後、神宮の杜に打ち上げられた花火よりも先に、猛虎打線の豪快な花火が夜空を彩った。チームを勝利に導いたアベック弾に、小幡は「同じ回で打てたのはうれしかった」。高寺も「小幡さんが2本打ったので、いいなあと思っていた」とちゃめっ気たっぷりに笑った。これで今季最多の貯金23、優勝マジックを35に減らした。下位打線も恐怖となる猛虎に、もう死角はない。
◆阪神3日M消滅も 3日に阪神がヤクルト戦●で中日が広島戦○のときのみ、中日の自力優勝の可能性が復活するため、阪神の優勝マジックが消滅する。
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