阪神・石井 セ3位タイ32戦連続0封 28歳バースデー登板飾った「いい誕生日になりました」

 「阪神1-0広島」(29日、甲子園球場)

 バースデーボーイは、いつも通りスコアボードにゼロを刻んだ。阪神・石井が1回を無失点に抑え、自身の誕生日を祝った。「点を取られたら最悪の誕生日でしたけど、いい誕生日になりました」と笑顔で語った。

 1-0で迎えた八回、先発で好投した大竹の後を受け、マウンドに上がった。先頭の菊池は直球で押し込み捕邪飛。続く小園はシンカーで遊直。ファビアンに中前打を許したが、最後は坂倉を150キロの直球で投ゴロに抑えた。大歓声の中、グラブをポンと1度たたき、ベンチへ戻った。

 石井はこの日、28歳の誕生日を迎えた。祝福の言葉を多くかけられていた中、持論を展開した。「誕生日って僕の中で祝われることじゃなくて、自分が感謝する日だと思う」。両親、妻や子ども、周囲の環境への感謝をする日だという。年を重ねるのは嫌なようだが、幸せを感じることのできる特別な日だ。

 ゼロがまた伸びた。これで32試合連続無失点となり、セ・リーグ歴代3位タイの記録に。「たまたまじゃないですか」と謙遜したが「いろいろ考えながら、自分なりの準備をして、100%の力を出せるように責任を持って、数字としては出ているのかな」とうなずいた。

 4月5日以来、無失点を継続と完全に無双状態。ただ「チームが勝てればそれでいい」と話す石井。これからも目の前の1試合に、全ての力を注ぎ込んでいく。

 ◆今季22回目の完封勝利 大竹-石井-岩崎とつなぐ盤石の投手リレーで、チームとして今季22回目の無失点勝利。1970年に22完封(130試合)をマークしており、55年ぶりにこの数字に並んだ。なお、2リーグ分立以後の1950年以降、チーム完封勝利の最多記録は1965年の32完封(140試合)。

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