阪神・佐藤輝 圧巻26号 確信したけど「一応走りました」 西宮の少年少女を招待「いいところを見せられて良かった」

 「阪神2-0DeNA」(26日、甲子園球場)

 バックスクリーンの中央で日本国旗は常に揺れていた。もちろん右翼からの強烈な浜風を受け、左翼方向にたなびいている。左打者にとっては悪条件だが、今の阪神・佐藤輝には関係なかった。「一瞬ちょっといったかなと思ったんですけど、一応走りました」。お立ち台では6月15日・楽天戦を意識した確信歩きの自虐ネタで虎党を笑わせ、バットでは酔わせた。

 わずか1点のリードで迎えた六回1死。ケイの初球、148キロの直球を振り抜いた。打球速度178キロ、飛距離124メートルの豪快弾。「ゲーム展開的にも、すごい大きな一本だったので良かったです」。右翼・関根の頭上をはるかに越え、スタンドにドカンと突き刺した。

 甲子園の右翼席へのアーチは今季2本目。1本目は13日・ヤクルト戦の24号2ランだった。これで月間6本目。自己最多を更新する26号は2014年のゴメスに並んで、球団歴代23位タイのシーズン本塁打数にもなった。チームとしては打ちあぐねていた相手左腕。「本当にいい投手なんでね。そういう投手から打てたというのは意味がある」と胸を張った。

 打ちたい理由もあった。小学生時代に在籍した甲東ブルーサンダースなど、西宮市内の野球チームの少年少女を招待。昨年末には西宮市内で野球教室も開催し、予告していた。「(甲子園に)来てほしいですね。僕もいいところを試合で見せられるように頑張りたい」。あれから約7カ月。まさに有言実行の放物線を描いた。

 「もちろん僕のホームランを見に来ていると思うので、いいところを見せられて良かったです」

 自身のユニホームを着たり、タオルを振ったりしてくれる子どもたちが原動力の一つ。また佐藤輝に憧れを抱く少年少女を増やした。昨季も夏場には強かった。今年も暑くなるだけ、勝負強さが増している。「こういう試合を積み重ねて、優勝に近づいていけるように頑張ります」。後半戦も猛虎打線の中心にどっしりと座る。

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