阪神・ドリス 9キロ減で「ボールも体もいい状態」 シート打撃2奪三振&安打性0で絶賛の嵐

 阪神の新外国人、ラファエル・ドリス投手(37)=前四国ILp高知=が25日、甲子園での1軍練習に参加し、入団後初めてシート打撃に登板した。打者5人に対し、計16球を投じ、安打性は0本。2つの空振り三振も奪った。1カ月半で9キロの減量に成功したNEWボディーでの投球に好感触を示し、1軍の戦力となっていくことも意気込んだ。

 力強いミット音が夏空の甲子園にこだまする。タテジマ姿のドリスが甲子園のマウンドに帰還。シェイプアップした体で、安定感抜群の投球を披露した。

 「すごくいい感触で投げられました。独立(リーグ)で投げたマウンドとはかなり違いがあるので、とてもいい気持ち、いい感触で投げられました」

 まずは小幡と対峙(たいじ)した。わずか3球で追い込むと、武器のフォークで空振り三振に。小幡は「真っすぐの球も強くて、コントロールもすごい良かった」と絶賛した。続く熊谷は2球目でバットをへし折り三飛。糸原は2球連続投じた直球で二ゴロとすると、栄枝も直球で二ゴロに仕留めた。

 この日から1軍に合流した豊田はスライダーに思わずのけぞり、ストライクとなる場面もあった。「自分の方に来る感じの軌道っていうか。すごくいいボール」と驚いた様子。3球連続変化球で追い込まれ、最後もフォークで空を切らされた。「力感なく、それでビュッてくる感じ。タイミングも取りづらい」と対戦の感想を明かした。

 スライダー、ツーシームも交えて打者5人に16球を投じたドリス。安打性0本、2奪三振と圧巻の投球を見せ、「アドレナリンはいいバッターとやる方が出るので、そういうあたりは出たかな」と胸を張った。24年からは四国ILp高知に所属していた。独立リーグで使用する球場のマウンドは軟らかかったといい、「滑ったりすることが今はないかな」と聖地のマウンドと相性の良さも感じた。

 NEWボディーも手応え抜群だ。1カ月半で9キロの減量に成功し、「自分も軽くなっているので、ボールも含め体もいい状態」とうなずいた。シート登板後には藤川監督から「良かったね」と声をかけられたという助っ人。指揮官の期待に応えるためにも慢心はない。「1軍に行っても、やらなきゃいけないこととか覚えなきゃいけないことはあると思っている」。謙虚な言葉で、再びチームの戦力となる決意を表した。

 ◆梅野(シート打撃でドリスの球を受け)「久しぶりに受けてみて、いろんな球を投げながらしっかり安定していた。日本の野球をやっているから本人も結構繊細になって、しっかり高さを意識したりとか、その辺が投げれなかったら悔しそうにしたりとか。今日に関しては力強い球投げていた」

 ◆栄枝(シート打撃でドリスと対戦)「身長も高いですし、結構角度はあるのかな。球速も多分150キロ近く出ていましたし、変化球も投げ分けていた」

 ◆金村投手コーチ(ドリスのシート登板を見守り)「良かったんじゃない?バッターに投げられて。しばらく実戦から離れているという話だったから。(ボールも)悪くない、悪くない、全然。あとは試合に投げてもらって」

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