阪神・藤川監督「最後の勝負どころ」岩崎&石井3連投も 前半ラスト巨人3連倒締めへ!

 岩崎優(左)と石井
 キャッチボールで調整する岩崎(撮影・田中太一)
 キャッチボールする石井(撮影・北村雅宏)
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 「阪神(降雨中止)中日」(17日、甲子園球場)

 阪神・藤川球児監督(44)は中日戦(甲子園)が雨天中止となった17日、前半戦の勝負どころとして捉える19日からの巨人3連戦(東京ド)に向けて、岩崎、石井の3連投を辞さない構えを示した。中日戦(甲子園)は2連敗で6カードぶり負け越しを喫したが、2人の温存に成功し、コンディションは万全。9ゲーム差の2位・巨人を突き放し、2年ぶりのリーグ優勝へ勢いを加速させる。

 激しい雨音が響く中、藤川監督の言葉は次第に熱を帯びていった。深夜から降り続いた雨で午後2時15分に中止が決定。藤川監督は「(試合を)したいとか、したくないというよりは雨(だから仕方ない)ですね」とサラリと言い、「もう次、次の東京ドームの方を向いていますから」と2位・巨人との直接対決へ鋭い視線を向けた。

 「明日の練習を含めて、仕切り直しと言いますかね。もともと最後の3連戦というのはみんなで立ち向かっていくと捉えていたゲームなので。楽しみにしながら明後日の試合をやりたいなと」

 甲子園で5位・中日に2連敗を喫したが、17日の3戦目が中止となり18日も試合はない。休養は十分。フレッシュな状態で敵地に乗り込める。

 「この3試合は重要に捉えながら。うちの選手のコンディションもちょっと疲労があったので。あさってに向けて非常にいいんじゃないかなと思います」

 チームは87試合を消化して貯金17。2位・巨人に9ゲーム差をつけて首位を独走するが容赦はしない。今季は東京ドームで5勝1敗。得意の敵地での前半戦3連勝フィニッシュへ、藤川監督は絶大な信頼を寄せるクローザー・岩崎、セットアッパー・石井の3連投も辞さない構えだ。

 「後ろから逆算しても、ちゃんとピッチャーがいる状態で、岩崎、石井あたりがきっちり3試合いける状態で臨める。ネルソンを含めて、いろんな投手のバリエーションを持った状態でいける」

 今季、岩崎の3日連続登板はなく、石井も一度だけ。中日戦では先週4試合に登板した2人の温存に成功。勝ちパターンを担うネルソン、及川、湯浅の連投も回避した。“球児流”マネジメントにより、コンディションは万全。バリエーション豊かなリリーバーたちのカードを、迷いなくきることが可能になった。

 「その後も(球宴)休みになるというところでは非常に絞りやすい。最後の前半戦の勝負どころかなと。勝負どころといいますか、普通にやるだけですけど。整うと思いますよ、準備が」

 指揮官の言葉の端々に、チームへの自信、巨人に対する対抗心が垣間見える。今季は前年王者・巨人を11勝4敗と圧倒。宿敵をたたき、ペナントレース独り旅に出る。

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