高橋遥人1軍合流→17日先発濃厚 阪神連勝ストップも朗報 「甲子園は久々だなって感じです」
「阪神3-6ヤクルト」(11日、甲子園球場)
昨年11月に受けた「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」から復活を目指す阪神・高橋遥人投手(29)が11日、1軍に合流した。前日10日・広島戦に先発したドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が出場選手登録を抹消されたため、17日・中日戦(甲子園)で今季初先発することが濃厚。チームの連勝は11で止まったが、V奪還へ大きなピースが加わる。
虎党が待ちわびていた男が帰ってきた。「甲子園は久々だなって感じです」。高橋は気温34度と蒸し暑い中、キャッチボールなどで汗を流し、復活への決意を示した。
「やってきたことをマウンドで出せればいい。どこで登板するかは分からないのでどこでも力を出せるように」
昨年11月にプレート除去手術を受け、6月18日のウエスタン・広島戦で実戦復帰。2日のウエスタン・ソフトバンク戦では5回無失点に抑え、リハビリ組から外れた。
藤川監督の期待は大きい。昨年11月には「彼は不死鳥なんでね。彼の特長的なハイパフォーマンスはどのチームも嫌」と高評価し、1軍復帰を心待ちにしていた。高橋も「言っていただいたのは知っていた。必死にやるのは当たり前。いろいろな人が動いてくれてまた投げられるようになっているので」と周囲のサポートに恩返しを誓う。
指揮官は6月末に「非常に戦力としては後半戦楽しみにしていますね」とも語っていたが、それよりも早い1軍合流となった。それでも前半戦で戻ってこられたことに高橋は「あんまりそこは意識してない。与えられたところでしっかり投げられれば。こっちで投げるのも、下で投げるのも、気持ちは大きく変わらない」と淡々と話した。
昨季は肘や肩の度重なる手術を乗り越え、シーズン途中から支配下に復帰。1009日ぶりの1軍公式戦登板となった8月11日・広島戦(京セラ)では1025日ぶりの勝利を挙げた。同戦を皮切りに5試合の登板で4勝1敗、防御率1・52と後半戦の優勝争いに欠かせない戦力となった。
ただ、高橋自身苦い記憶もある。9月23日・巨人戦、10月13日・DeNAとのCSファーストS2戦目の重要なラスト2戦で敗戦投手に。「大事なところでは勝てていない」と悔しさも感じながら、「投げる以上はあんまり去年とか意識しないで。どこでも最善を尽くして頑張りたい」と気持ちを新たに臨む。
ドラフト1位・伊原が出場選手登録を抹消されたため、17日・中日戦(甲子園)で今季初先発することが濃厚となった。「今の自分の力をしっかり表現できれば。あとは自分が頑張るだけ」。高橋の復帰でリーグ屈指の先発陣はさらに強固になった。気負いはない。復帰星を目指し、コンディションを万全に整えていく。
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